人生最大の失敗とは? バフェット&ゲイツ【バリュー投資アカデミー 】

マリサ・ポントと申します。マネジメントを専攻しています。

ベンチャー企業や、新製品開発への投資で成功していることをよく耳にします。お伺いしたいのは、今までの投資の中で最悪の投資は何でしたか?

 

バフェット:最も最悪の投資ね・・どの位時間あります?

 

過去、運用の失敗は何度もありますが、私は困ったりはしないです。ただ、株主は困るでしょうが。人間は生きていく中で、いろんな失敗をしてしまいます。つまり、失敗は誰でも経験するものです。大きな意思決定を行う際に、ミスをしたくないと思うでしょうが。多くのビジネスの経験や運用の意思決定の経験を踏まえると、ミスをしないというのは不可能ですよ。但し、失敗を最小限に留めるよう努力はします。

ミスを侵しくよくよすることはありません。

 

最大の失敗は、実は、表に表れてない部分にあります。怠慢による失敗です。

運用すべきだと分かっていながら、運用しなかったケースです。私たちは、今までいろんな運用を行ってきましたが多額の損失が出たものはありません。

ただ、運用しておくべきだったのに、運用しなかったことでの損失はあります。弊社は、およそ100億ドルの利益を逃しています。

ずっと昔、Microsoftを買わなかったのは、そういうミスではありません。十分知らないが故に、買う決断ができなかったケースです。運用判断を行えるだけの十分の知識があったのに運用しなかったか、小規模の運用に留めてことは何度かありました。小切手を切るべきなのに、指をくわえて見ていたのです。

こういった失敗は、表には出てきませんが、大きなチャンスを逃しているんですね。

 

人間が失敗するのは、”当たり前だ“と思っているので、いつまでもクヨクヨ悩むことはしません。無駄なのでね。明日という日があるわけで、前を向いて生きて、次のことを始めた方が絶対に良いのです。

 

ゲイツ:弊社の場合だと、一番のミスは、将来、現実となって大きな成功を収めるものを見逃してしまうことです。

 

私たちにとって、もしテレビ番組をインターネットを通じて配信するようなIPTVのようなアイデアをもっとずっと前に考えていたら、おそらく5年は早く参入していたと思います。でも、これについて私は残念だとは全く思っていません。

 

どの方向に進むべきかを理解することに関しては、いくつかお伝えしたいことがあります。

例えば、ネットの検索エンジンがどうなるのか?これについては弊社はまだ追いつけていない状況です。もう少しお話しすると、弊社が本気になれば、あっという間にトップに立てます。世間はその点を甘く見ていると思います。こういうことは今までもいくつかありました。インターネットが誕生して、大きな社会現象となり、弊社がその方向へ突き進んだときがそうでした。IBMが弊社との関係を切って、競争相手になった時もそうでした。この出来事は、非常に大きい挑戦でした。

 

私たちは、新しいものに何でも飛びつくわけではありませんが、ブレイクスルーが起きているような分野に参入するチャンスがあったとして、もしそれを見逃してしまったら、取返しがつかないミスになると思います(ゲイツはgoogleの成功を予想していなかった)。

 

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